本のある生活~良書との出会い~: 4月 2024

2024年4月21日日曜日

「書評」別れる力(大人の流儀3)/伊集院静

別れる力



[著書]別れる力(大人の流儀3)

[著者]伊集院静

[発行]講談社(2012年12月10日)

「別れることは、切なく苦しいことだ。親しい人を失った時、もう歩き出せないほどの悲哀の中にいても、人はいつか再び歩き出すのである。」この作品は2011年に起こった東日本大震災の翌年に出版されている。作者の経験した出会いと別れに照らしながら、そこに込められたメッセージを感じて欲しい。

2024年4月6日土曜日

「書評」小暮荘物語/三浦しをん

小暮荘物語


[著書]小暮荘物語

[著者]三浦しをん

[発行]祥伝社(2014年10月20日)

小田急線沿いにある全6室のオンボロアパート小暮荘。一見すると住むには抵抗感さえある。そこは様々な悩みを抱えた住人が惹かれ合うように集まっていた。小暮荘を中心に他人同士にも関わらず、どこかで繋がっている人間模様を描いた作品である。