本のある生活~良書との出会い~: 12月 2020

2020年12月20日日曜日

「書評」ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

[書籍]ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

[著者]ブレイディみかこ

[発行]新潮社(2019年7月5日)

3人家族の著者は、子供の教育について何の問題もなく小学校卒業を迎えた。中学校では「元底辺」と呼んでいる中学校へ進学する。様々な問題や差別・格差がある中で、親子の成長を描いた実話である。

2020年12月12日土曜日

「書評」そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ

そして、バトンは渡された

[書籍]そして、バトンは渡された

[著者]瀬尾まいこ

[発行]文春文庫(2018年2月22日)

「全然不幸ではないのだ」で始まる本書は、主人公の優子が”複数の親”に育てられる物語である。そういう複雑な環境であれば”不幸”と感じても不思議ではないが、そうではない。大人の事情に振り回されつつも、深い家族愛を描いた物語である。

2020年12月5日土曜日

「書評」マスカレード・ナイト/東野圭吾

マスカレード・ナイト

[書籍]マスカレード・ナイト

[著者]東野圭吾

[発行]集英社(2017年9月20日)

本作は、マスカレードシリーズの第3弾である。今回もホテル・コルテシア東京を舞台に、不可解な殺人事件が巻き起こる。これまでのシリーズはホテルの宿泊客の「仮面」を解き明かすストーリーであったが、今回はそれに加え、本当の”仮面”舞踏会(カウントダウン・パーティ)が舞台となる。