本のある生活~良書との出会い~

2025年2月14日金曜日

「書評」小さいことにくよくよするな!しょせん、すべては小さなこと/リチャード・カールソン

小さいことにくよくよするな

[著書]小さいことにくよくよするな!しょせん、すべては小さいこと

[著者]リチャード・カールソン(訳:小沢瑞穂)

[発行]株式会社サンマーク出版(1998年6月15日)

ストレス社会において、落ち着いて生活することが難しいのが現代であろう。一方で、誰もが抱える悩みは、もはや当たり前となっているが、その息苦しさをいかにして乗り越えるか。悩み多き社会に生きる術を教えてくれる一冊である。

2024年12月22日日曜日

「書評」ななつ星への道/唐池恒二

ななつ星への道




[著書]ななつ星への道

[著者]唐池恒二

[発行]PHP研究所(2024年11月15日)

九州新幹線開通(博多〜鹿児島)を前に多忙を極める社内をよそに、次の”夢”に向けて新たに動き出す唐池社長だが、車内外を含め困難の連続であった。世界一の列車「ななつ星」の誕生秘話を様々な視点で見ることができる。

2024年11月1日金曜日

「書評」愛なき世界(下)/三浦しをん

愛なき世界


[著書]愛なき世界(下)

[著者]三浦しをん

[発行]講談社(2021年11月25日)

植物以外には興味のない本村紗英は、自身の研究が最終段階に向かっていた。そんな時、何度も確認し慎重に進めてきたはずの実験に大きなミスがあったことに気づく。誰にも相談できず悩んでいたが、どん底から救ってくれたのは藤丸を含めた仲間だった。

2024年9月28日土曜日

「書評」愛なき世界(上)/三浦しをん

愛なき世界/三浦しをん


[著書]愛なき世界(上)

[著者]三浦しをん

[発行]講談社(2021年11月25日)

洋食屋の見習い藤丸陽太は大学で植物の研究に没頭する大学院生の本村紗英に恋をする。本村は恋愛に興味がないが、植物に恋をしているのであろう。それをわかった上で藤丸は接するが、その人柄や料理への情熱に触れ、徐々に藤丸に共感するようになる。個性あるれる登場人物に翻弄されながら、二人の関係はどうなるのか。

2024年4月21日日曜日

「書評」別れる力(大人の流儀3)/伊集院静

別れる力



[著書]別れる力(大人の流儀3)

[著者]伊集院静

[発行]講談社(2012年12月10日)

「別れることは、切なく苦しいことだ。親しい人を失った時、もう歩き出せないほどの悲哀の中にいても、人はいつか再び歩き出すのである。」この作品は2011年に起こった東日本大震災の翌年に出版されている。作者の経験した出会いと別れに照らしながら、そこに込められたメッセージを感じて欲しい。

2024年4月6日土曜日

「書評」小暮荘物語/三浦しをん

小暮荘物語


[著書]小暮荘物語

[著者]三浦しをん

[発行]祥伝社(2014年10月20日)

小田急線沿いにある全6室のオンボロアパート小暮荘。一見すると住むには抵抗感さえある。そこは様々な悩みを抱えた住人が惹かれ合うように集まっていた。小暮荘を中心に他人同士にも関わらず、どこかで繋がっている人間模様を描いた作品である。

2024年3月12日火曜日

「書評」100万回生きたきみ/七月隆史

100万回生きたきみ


[著書]100万回生きたきみ

[著者]七月隆史

[発行]角川文庫(2021年8月25日)

女神の呪いによって転生を切り返すタラニス。それでも愛するミアンにもう一度会えることを信じ、そして2500年もの時を経て巡り合った奇跡。女神の呪いから逃れるため自らも呪われてしまうミアンにタラニスは愛するが故の決断をする。